真夏の夜は大人でも寝苦しいもの。熱帯夜に赤ちゃんがぐずったら、それは暑くて不機嫌なのかもしれません。
赤ちゃんは汗をかく機能が未発達で、夏の暑さをダイレクトに感じてしまうのです。
夏の夜の寝苦しさを少しでも解消できるよう、暑い夜の夜泣き対策をまとめました。
その夜泣き、暑いから?判断のポイント
赤ちゃんは様々な原因で夜泣きをしますが、夏の夜、暑くて寝苦しいため夜泣きをしているかどうかは
どこで判断したらいいのでしょうか?
まず、汗のかきかたを観察してみましょう。
寝苦しそうな表情をしているかどうか、鼻の頭や、頭皮に汗をかいているかがポイントです。布団に触れている、背中や首の後ろにも手を入れてみましょう。
また、朝起きた時髪の毛がべたべたしていたら、寝ている間にかなり汗をかいているということです。
寝相はどうですか?赤ちゃんは就寝中、体が熱くなると体温を下げるために布団をはぎ、寝返りを
します。頻繁に寝返りをうつようなら、暑くて寝苦しいのかもしれません。
皮膚のトラブルも確認しましょう。夏になると汗をかくことが増え、おむつかぶれが起きやすくなります。
かゆみや痛みで夜泣きをしてしまうのかもしれません。おむつかぶれがある場合は、日中のおむつ替えの際、なるべくシャワーでお尻を流してあげましょう。ひどい場合には小児科で薬を処方してもらってください。
暑さが原因の夜泣き対策
暑さが原因の夜泣きかな?と思ったら、こんな対処方法があります。
窓と扇風機の風をうまく使おう!
就寝時エアコンをつけっぱなしにするのは電気代も乾燥も気になりますよね。
防犯上問題がなければ、寝る直前にエアコンを切って窓を開けましょう。風を入れて、扇風機やサーキュレーターで湿度を外に出すと快適に過ごせることが多いです。意外と、明け方には風が吹いて涼しいときもありますよ。
赤ちゃんには適度に汗をかかせることも必要です。汗腺の機能が発達するのは3歳ころまでなので、それまでにちゃんと汗をかく機能を育てたいですね。そのために、エアコンに頼り切ることのないようにしましょう。
もちろん、夜に窓を開けられなかったり、気温がなかなか下がらない熱帯夜などはエアコンを使ってくださいね。
臨機応変にエアコンを使用する
原則、一晩中つけっぱなしにはしないことです。
温度は27~28度に設定し、直接エアコンの風が当たらないように風向きを上にします。
場合によっては赤ちゃんのベッド・布団の位置を移動しましょう。寝るときに3時間タイマーにし、夜中暑くて目を覚ましてしまうようだったら、さらに1時間タイマーを使いましょう。扇風機を併用し、冷たい空気を循環させると効率的です。
エアコンの使用は部屋の空気を乾燥させますので、加湿することも重要です。赤ちゃんにとって、湿度は40~60%が快適にすごせる目安です。加湿器や濡れタオルで、湿度を調節しましょう。
エアコンを使う場合は特に、赤ちゃんの様子はこまめにチェックしてください。暑いだけでなく、冷えすぎてしまっても泣くことがあります。赤ちゃんは手足で温度を調整しているので、手足が多少冷たくても問題ありませんが、汗の状態などから寒すぎないかを判断してください。
寝るときの服装も工夫しよう
暑い夏の夜、寝る時に着させるのは肌着(お腹が出ないもの)一枚、もしくは、薄手のロンパース一枚で十分です。
メッシュなど、通気性の高い素材を選びましょう。明け方に冷えそうな日は長袖のものを着させてあげてください。
大事なのはお腹を冷やさないことです。タオルをお腹中心にかけてあげたり、上下分かれているパジャマの場合は吸水性の高い肌着を着させたり、腹巻をしてあげましょう。
汗っかきの赤ちゃんの場合は、背中の部分にガーゼハンカチを入れてあげてもいいですね。たくさん汗をかいてしまった時も、このガーゼだけを取り換えればいいことになります。専用の汗取りパッドも市販されていますよ。
おむつかぶれが気になる場合は、吸収力と通気性がいいおむつを使ってみましょう。特別な層構造で、吸水機能と通気性を高めた商品が売られています。
少々割高になりますので、こまめにおむつ替えのできない夜間だけ使うというのもいいでしょう。
寝具を工夫しよう
赤ちゃんの布団も見直してみましょう。
吸水性の高い布団に変えた方がいいかもしれません。布団を買い替えるのはちょっと…という場合にはガーゼのシーツなどに替えてあげるだけでも、格段に過ごしやすくなるはずです。
かけるのは吸水性の高いさらさらしたタオルケットなどを選び、横向きに掛けてあげることで、寝返りをしてもはげにくくなりますよ。
その他、布団の上にゴザを敷いたり、冷感タイプのマットを使うのもいいでしょう。寝具はまめに天日干しをして、汗などの湿気を乾燥させるとより快適に眠れます。
アイスノンや保冷剤も使える
氷枕や、食品用の保冷剤も上手に活用しましょう。
ただしそのままでは冷たすぎますので、冷たさを感じない程度にタオルなどを巻いてください。
赤ちゃんが遊んでタオルが取れてしまうと、冷たすぎたり、かじって中身が口に入ったりと危険なので十分注意してください。また、長時間の使用は体温を奪うかもしれませんので一晩中使うのは避けましょう。
保冷材等を使用する場合は、冷えすぎていないかなど赤ちゃんの様子をこまめに確認してくださいね。
まとめ
エアコンだけでなく、服装や寝具など、暑い夜を乗り切る方法はいろいろあります。
それらをうまく組み合わせて、熱帯夜をできるだけ快適に過ごしましょう。同時に、赤ちゃんの未来のために、しっかり汗をかく機能も育てられるといいですね。
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