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揺さぶられっ子症候群の症状 いつまで心配するべき?揺さぶりはどの程度? 1

揺さぶられっ子症候群の症状 いつまで心配するべき?揺さぶりはどの程度?

揺さぶられっ子症候群をご存知ですか?最近ニュースでよく聞きますね。では、揺さぶられ症候群とはどんな症状なのでしょう。

どの程度揺さぶられたら起こるのでしょう?小さな赤ちゃんに多い症状ですが、いつまで注意しないといけないのでしょうか?

今回は、揺さぶられっ子症候群はいつまで注意が必要なのか、どのくらい揺さぶられたら症状が出るのか、調べてみました。




揺さぶられっ子症候群とは

正式には「乳幼児揺さぶられ症候群」という名称です。

乳児をあやす時に頭を前後や左右に大きく揺すり、網膜出血や硬膜下出血やクモ膜下出血が引き起こされる事です。

普段の生活で、パパやママがあやすことで揺さぶられっ子症候群になる可能性はほとんどありません。

赤ちゃんは、頭部が身体に比べて相対的に大きく重く、脳表面の血管構築が弱く、首の筋肉が発達していないため、激しく揺さぶられてしまうと、脳が頭蓋骨の中で揺れて、血管や脳自体がダメージを受けてしまうのです。

揺さぶられっ子症候群の症状

激しく揺すられる事で、以下の症状が引き起こされます。

これは発症から1,2ヶ月で気づく事もありますが、さらにそれより後になって発覚する事もあります。

○頭蓋内出血
○脳挫傷
○視覚障害
○聴力障害
○知能障害
○運動障害
○言語障害

など様々です。重篤な場合は死亡する事もあります。

揺さぶられっ子症候群が元で、生涯寝たきりのケースもあります。

また、揺さぶられっ子症候群の合併症もさまざまなものがあります。

○部分的なものから全体に及ぶ失明
○難聴
○発達障害や学習の問題
○精神遅滞
○脳性麻痺

などです。

揺さぶられっ子症候群は、児童虐待としても扱われてしまう問題なので、揺らしすぎて心配になったとしても、病院に行く事をためらう両親がいます。

しかし、赤ちゃんの生命に関わりますので、以下の症状にあてはまるようであれば、すぐに診察を受けるようにしましょう。

 

○母乳やミルクを飲まない、又は嘔吐する
○笑わない
○けいれんが見られる
○長時間眠り続ける
○ずっと泣き続けていたのに、急に泣き止む
○楽しく笑っていたのに急に泣き出し、10分以上続く
○目の焦点が合わなくなり、ぐったりする

 

揺さぶりの心当たりがあって、以下の症状が見られる場合は、脳外科がある病院で検査を受けましょう。

赤ちゃんはよく寝るものですが、半日以上ミルク等を飲まずに眠り続けている、起こしてもすぐ寝てしまう時は気をつけましょう。

揺さぶりの心当たりがある、というのが大前提ですが、いつもと違う様子が見られた場合は医療機関を受診しましょう。

一度脳の神経に損傷を受けてしまうと、治療するのがとても難しくなります。心配のしすぎもよくありませんが、大丈夫だろうという自己判断は大変危険です。



揺さぶられっ子症候群の予防法

揺さぶられっ子症候群は、首が座っていない新生児~生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんに多く見られます。

少なくとも2歳くらいまでは強い衝撃を与えたりしないようにしましょう。医師によっては3歳くらいまでは気をつけるべきだという人もいます。

予防法としては、赤ちゃんへの愛情表現で揺すってしまう事もあるかと思いますが、以下の点を十分注意しましょう。

 

○頭を2秒間に5~6回揺する
○体を10秒間に5~6回の割合で激しく揺する
○体を20分間左右に揺する
○「たかいたかい」で空中に投げ上げて、キャッチを繰り返す
○両手で抱え、急激に持ち上げ、ゆっくり下ろす事を繰り返す
○揺りかごに入れて、激しく何度も揺するを繰り返す

 

遊んでいたつもりでもなり得るのが分かりますね。

特に育児に慣れていない父親がやってしまいがちな行動です。父親は加減が分からず、無意識のうちに力が入ってしまい、つい乱暴に扱ってしまうケースもあります。

そんな父親が出来る事は、新生児のうちから赤ちゃんによく触れて、育児に参加して行く事です。一緒に過ごす時間が増える事で、赤ちゃんはデリケートなものだと分かってきます。

他にも、首が座っていない赤ちゃんの場合、長時間のドライブでも危険といわれています。頭を支える力が備わっていない状態で、チャイルドシートをしていたとしても頭が激しく揺さぶられる危険性があります。

少しの買い物であればチャイルドシートの使用で移動は可能ですが、長時間&長距離となる場合は、1時間半~2時間くらいで休憩を取るか、首が座ってから出掛けるようにしましょう。

ベビーカーに乗せて移動する時に心配する人はいます。

道路はほぼ舗装されているとはいえ、完璧ではありません。長時間ひどくガタガタ揺れると、揺さぶられっ子症候群になる可能性もゼロではありません。

心配な場合は、A型ベビーカーに変えてみましょう。B型ベビーカーよりもA型ベビーカーの方が車輪が大きくがっしりしているので、振動が抑えられます。

 

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バウンサーの揺れが揺さぶられっ子症候群になると心配する声もあります。

バウンサーは全身が揺れるので、赤ちゃんが乗る程度で揺さぶられっこ症候群になることはありません。上の兄弟が激しく揺らす等すると危険な場合があるので、パパやママの目の届くところで利用するといいでしょう。

日中ずっと赤ちゃんと閉鎖的な空間で過ごす事の多いママは、赤ちゃんのことを理解している分、理解出来ない時は心がいっぱいいっぱいになってしまうのが普通です。

そんな時に、つい赤ちゃんに八つ当たりをして、赤ちゃんを激しく揺するなどして、揺さぶられっ子症候群になってしまうケースもあります。

そんな時は、パパや自分の母親に頼んで、少しの時間でも構わないので、ママ1人に慣れる時間を作ってみましょう。ママのイライラや不安は、赤ちゃんにも伝わってしまいますよ。

まとめ

日常的なお世話の中にも、揺さぶられっ子症候群を起こしてしまうあやし方が隠れている可能性もありますが、過剰に心配し過ぎもよくないでしょう。

首のすわらない赤ちゃんをあやす時は、首をしっかりと支えた状態で抱き上げて、激しく揺すったり投げたりしないように気をつけましょう。

また、兄弟がいる場合は子どもなりに母性を発揮してあやしているつもりの場合もありますが、赤ちゃんにとっては危険な事もあるので注意が必要です。




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