小学生の平均身長と体重が伸びているようです。
身長は分かりますが、体重も!?男子と女子、どちらが伸びているのでしょう。計算方法等あるのでしょうか。標準は以前とどのくらい伸びているのか気になりますね。
今回は小学生の平均身長と体重の伸び率、男子と女子の標準、計算方法など調べてみましょう。
小学生の平均身長はどのくらい?
毎日すくすく育って行く子ども達の姿は、見守る大人まで元気にしてくれる存在ですね。
小学生のころは、同年代の子どもに比べて、「うちの子の身長は低いのか、高いのか」気になりますよね。母子手帳を記入する6歳くらいまでは成長曲線が見られて、どの程度の位置にいるのか分かりやすかったですよね。
そんな成長曲線は、毎年の平均身長と標準範囲で調べる事ができますよ。
平成27年度の年齢別の平均身長
(男子) | (女子) | |
5歳 | 110.4 | 109.4 |
6歳 | 116.5 | 115.5 |
7歳 | 122.5 | 121.5 |
8歳 | 128.1 | 127.3 |
9歳 | 133.5 | 133.4 |
10歳 | 138.9 | 140.1 |
11歳 | 145.2 | 146.7 |
12歳 | 152.6 | 151.8 |
13歳 | 159.8 | 154.9 |
身長の標準範囲は、この平均身長に対して+2SD~-2SDの幅とされ、約95.5%の子どもの身長はこの間に入ります。
(SDとは「Standard Deviation(標準偏差)」の略です。以下の計算式で割り出せます)
SD=(身長-平均身長)÷標準偏差値
身長の標準範囲は年齢別に見ると、下記の通りになります。
(男子) | (女子) | |
5歳 | 101.0~119.8 | 100.1~118.7 |
6歳 | 106.8~126.2 | 105.8~125.2 |
7歳 | 112.1~132.9 | 111.2~131.8 |
8歳 | 117.3~138.9 | 116.3~138.3 |
9歳 | 122.2~144.8 | 121.3~145.7 |
10歳 | 126.6~151.2 | 126.6~153.6 |
11歳 | 131.0~159.4 | 133.4~160.0 |
12歳 | 136.5~168.7 | 140.0~163.6 |
13歳 | 144.4~178.2 | 144.0~163.6 |
上記の標準加減より低い場合は、低身長を疑ってみる必要があるかもしれません。また、身長そのものは標準範囲でも、1年間の伸びが悪いなぁと感じた時も要注意です。
もう一つの目安は、1年間で伸びた身長が、同年齢の子どもの平均と比べてどうかという基準もあります。
平均的な身長の伸びの80%以下(より厳密には年間成長率平均値の-1.5SD以下)の状態が2年以上続く場合も気になります。
そんなときは、過去の記録から、今現在の身長の伸びのグラフを作ってみるといいですよ。
小学生の平均身長の伸び
小学生の平均身長は、実は平成9年~13年度あたりをピークに横ばいの状態にあります。
それでも、親世代(30~40代)、祖父祖母世代(60~70代)に比べればぐっと平均身長は伸びています。
男女差では、低学年のときは男子の方が少し大きいですが、小学校4年くらいで同じになり、高学年では女子の方が少し大きくなります。
女子の方が第2次性徴が早く始まるから成長が早くなるんですね。男子は中学生になって急に伸びる子が多いようです。
小学生の平均体重
では、体重はどうでしょう。
小学生の平均体重
(男子) | (女子) | |
6歳 | 21.3キロ | 20.9キロ |
7歳 | 23.9キロ | 23.5キロ |
8歳 | 27.1キロ | 26.4キロ |
9歳 | 30.4キロ | 30.0キロ |
10歳 | 34.3キロ | 34.0キロ |
11歳 | 38.3キロ | 39.0キロ |
低学年では男子の方が少し重たいですが、高学年になると女子の方が少し重くなります。
これは身長の時の同じで第2次性徴の現れだと思われます。
標準体重の計算式と計算方法は?
平均体重はあくまで平均です。
それぞれの理想的な体重は身長で決まります。その計算式を調べてみましょう。
標準体重(キロ)= 身長(m) × 身長(m) × 身長(m) x 13
例えば、身長130cmの子どもの場合、
1.3×1.3×1.3×13=28.561
130cmの子は、28.6キロぐらいがベスト体重と言えます。
他にも肥満度の計算式もあります。
肥満度(NMI) = (体重 – 標準体重)÷ 標準体重 × 100(%)
例えば、身長130cm、体重35キロの子は、
(35-28.6)÷28.6×100 = 22.3777…
肥満度が20%以上だと、「肥満」と判定されます。この例の子は肥満ってことになってしまいますね。
他の数値は、「普通」は-20%~+20%、「やせ」は-20%未満です。
また、身長と体重を計算式にあてはめて、算出された指数によって肥満かどうかを判断する「ローレル指数」という計算式もあります。
子どもの身体は小さく、頭部の割合が大人より多いため、BMIでは正確な肥満度を知る事は出来ないのです。
ローレル指数 = 体重(キロ) ÷ (身長(㎝) × 身長(cm) × 身長(cm)) × 10000000
ローレル指数では、「標準」は116~144、「やせぎみ」は101~115、「やせすぎ」は100以下、「太り気味」は145~159、「太り過ぎ」は160以上の数値になります。
まとめ
子どもの成長は早くて、急に体重が増えたり身長が伸びたりします。我が子がしっかり育っているのか、不安に思うのが親ですよね。
世の中にはいろいろな肥満や健康状態を測る指標があります。活用してみて、子どもの健康状態をチェックしていきたいですね。
小学生に肥満になるとその1/3は大人になっても肥満から抜け出せないようです。
大人になっても肥満だと肥満による病気にかかりやすくなります。ですから、小学生で肥満の子は栄養管理に気をつけて、適度な運動をして健康的に痩せるようにしたいですね。