赤ちゃんに母乳とミルクを与える「混合育児」。
母乳がどれくらい出ているのかわからず、ミルクを足す量で悩んでしまう方も多いことでしょう。ここでは3カ月までの混合育児について、授乳回数と間隔、赤ちゃんの体重増加の様子からミルク量を決めるやり方をご紹介します。
混合育児のミルクの量や、やり方の基本は?
母乳にミルクを足す混合育児ですが、出産後から3カ月までは、母乳の分泌量が増える時期。
完全ミルク育児にしたい場合は別ですが、混合育児でも母乳をできるだけあげたい、いずれは完全母乳育児にしたい、と考えているなら、3カ月までのミルクの足し方に気を付けましょう。
母乳は乳房を吸われる刺激で分泌量が増えるので、足すミルクの量を最小限にし、なるべく母乳を与えるようにすることが大事です。
基本は、毎回の授乳の際、空腹状態の赤ちゃんに左右の乳房を十分に吸ってもらった後、ミルクを足してあげます。
赤ちゃんにとっては、乳房よりも哺乳瓶の乳首で飲む方が楽なので、ミルクを先にあげてしまうと、母乳を飲まなくなってしまうかも…。
ミルクを哺乳瓶ではなく、スプーンであげるというのも一つの方法です。
ただ、赤ちゃんが空腹すぎて泣いていたり、母乳を拒否する場合は、先にミルクをあげてください。ある程度飲んで落ち着いてきたら母乳に切り替える、など工夫してくださいね。
混合育児でミルクを足す量の目安について
新生児~1カ月
母乳をあげた後に足すミルク量の目安は、新生児の場合は20~40mlです。
適正量は赤ちゃんによって
違いますので、初めは少なめにして様子を見ます。医師などに具体的に指示された場合は、それに従ってください。
自分で判断する場合は、授乳の回数・間隔で調整します。
新生児の場合、授乳間隔は2~3時間。授乳後に足すミルクをまずは20mlと少なめにし、次にお腹がすいて泣くまでに2時間ほどあけばOKです。1時間で次を欲しがるようなら、ミルクを少し増やすように調整しましょう。20mlずつなど、小刻みに増やすと適正量がわかりますよ。
個人差はありますが、母乳は一般的に、だんだんと分泌量が増えてきます。母乳だけで2時間もつなど
量が増えてきた感じがしたら、ミルクを足す量を減らしましょう。
また、ミルクを吐いてしまう場合も量が多すぎる可能性がありますので、少し減らして様子を見てくださいね。
1カ月~3カ月
1カ月経つと、赤ちゃんの1カ月検診があります。
混合育児の場合は、日々の授乳の回数・足したミルクの量などを記録しておくといいですよ。1カ月検診の体重測定の結果で、医師からその後のミルク量の指示をもらえます。
いずれ完全ミルク育児にしたいのか、完全母乳にしたいのかでも変わってきますので、自分の希望をはっきり伝えるようにしましょう。
一カ月検診後に、自分でミルクの量を決める場面もあると思います。新生児期と同じく、母乳の後に
ミルクを足していくやり方がいいでしょう。
2カ月ころの授乳回数は1日に8回~12回。母乳の、1回の授乳時間は左右10分ずつが目安です。
時間いっぱい母乳をあげて、足すミルクは20mlから始め、授乳間隔が2~3時間あけばOK。1時間で次を欲しがるようなら、20mlずつ増やしてみましょう。
定期的に体重を計って、1日18~30g増えていればOKです。30g以上増えているならば、ミルクを少しずつ減らしましょう。体重が順調に増えていなければ、ミルクを足す量を40~60mlに増やして様子を見てください。
3か月ごろの授乳回数の目安は1日6~8回です。2カ月のころと同じく、母乳を左右10分ずつ与え、ミルクは20mlずつ足して様子を見ましょう。
授乳間隔が3~4時間あけば適正量です。体重で見る場合は、この頃の赤ちゃんは1カ月に1kg程度増加するのが目安となります。
母乳育児はママが栄養を取ることが最も大事!!
お腹にいたころは子宮の中でへその緒一本で赤ちゃんにすべての栄養を与えていました。そして、産まれたあとは、すべては母乳あるいはミルクから赤ちゃんはすべての栄養を取っています。
つまり、ママの体から栄養が伝わるので、ママの体が栄養不足だったら良くありません。ママのストレスも母乳から伝わるし、赤ちゃんの気分が悪いのもママの母乳から伝わるのです。
中でもすべての栄養の中でビタミンは最も大事です。そして葉酸、鉄分なども大事な要素です。忙しい生活をしているとなかなか取りづらいのでサプリから摂取することもおすすめです。
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まとめ
新生児期から3カ月の混合育児では、足すミルクの量は授乳回数・間隔と体重増加を見て決めましょう。
まだまだ母乳の分泌量も増える時期です。赤ちゃんの月齢が上がったからといって、足すミルクの量も増えるとは限りませんのでご注意を!適正量がよく分からなければ、母乳外来などでプロの助産師さんに相談するのもいいでしょう。
母乳があまりでないな、わたしの体の栄養も心配だ…という場合はこちらの商品も試してみてくださいね。