「満腹中枢」は大人のダイエットではよく聞かれる言葉ですが、赤ちゃんはいつから感じるものなのでしょうか?
赤ちゃんにとって満腹中枢がどんな働きをするものなのでしょうか??発達の目安やサイン、満腹中枢が発達する前の赤ちゃんについて、気を付けたい点をご紹介します。
満腹中枢とは!?
満腹中枢とは、脳内にある、満腹感をつかさどる中枢とされる部分です。
ここが刺激を受けると、体は食べることをやめるように働きます。そのため、食べ過ぎを避けるためにこの満腹中枢の働きを知るなど、大人の体重管理には何かと話題になりますよね。
さて、赤ちゃんの場合はどうなのでしょうか?赤ちゃんは、いつから満腹中枢を感じるものなのでしょうか。
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赤ちゃんの満腹中枢はいつから?発達の目安
人は、生まれながらに満腹中枢ができているわけではない、という説が一般的です。
そのため、生まれて間もない赤ちゃんは母乳やミルクを飲み過ぎてしまい、余分なものを吐き出してしまうといわれています。
満腹中枢ができる目安は生後3~4カ月で、このころに吐き戻しが減ってきます。ただし、満腹中枢の発達は個人差が大きいため、慎重に様子を見ながら対応する必要があります。
また、最近では「満腹中枢は生まれたときから備わっており、赤ちゃんがミルクや母乳を飲みすぎるのは、また別の理由がある」という見解もあります。
いずれにしろ、生後4ヶ月くらいまでの赤ちゃんはミルクや母乳を飲みすぎる傾向があるので、授乳をコントロールする必要があります。
赤ちゃんの満腹中枢の発達のサインは?!
満腹中枢が十分に発達し機能するようになると、赤ちゃんにはどんなサインが見られるのでしょうか?
まず、母乳やミルクでお腹がいっぱいになると、おっぱいや哺乳瓶から顔を背けたり、乳首をくわえたまま吸わなくなったりするようになります。
その他、急に1回の授乳時間が短くなったり、授乳間隔が開いたりすることも。
これらも、赤ちゃんの満腹中枢が発達した目安となるでしょう。
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授乳の時に気を付けたいポイントは?
赤ちゃんの満腹中枢ができるまでは、親が授乳をコントロールする必要があります。
その方法は、母乳かミルクかで変わってきます。
母乳の場合
一般的に母乳は消化が良く、飲み過ぎるということはほとんどないため、赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてあげましょう。
生まれて間もない赤ちゃんは、1~2時間ごとに母乳を欲しがります。
満腹中枢ができてくるにつれ、この間隔が長くなっていきます。
中には、満腹中枢が出来てくるはずの時期にも、変わらずどんどん母乳を欲しがる赤ちゃんもいます。
この場合は、たとえ母乳であっても与えすぎとなる可能性があります。
3カ月を過ぎたら、泣いたらすぐに授乳するのではなく、まず抱っこしてあやしてみたり、少し外を散歩してみるなど、母乳以外で泣き止まないか試してみるようにしましょう。
ミルクの場合
ミルクは母乳に比べて消化に時間がかかり、飲ませすぎは栄養の過剰摂取につながります。
ミルクは、適切な量と間隔を意識して与えましょう。
ミルクの容器には、月齢に応じた1回あたりの授乳量と間隔が記載されているので、基本はそれを守って与えるようにしましょう。
ただし、ミルクの容器の記載はあくまで目安です。
赤ちゃんによって体重が違うのですから、必要なカロリーもそれぞれ違います。
赤ちゃんがミルクを欲しがる様子や、体重の増え方などに気を付けて、ミルクの量を調整してあげてください。
どのくらいあげたらいいのかわからない、難しい、と思ったら、無理せず育児相談などを利用してくださいね。
まとめ
赤ちゃんの満腹中枢が発達してくる目安は、生後3~4カ月と言われています。
それまでの赤ちゃんは、ミルクや母乳を飲みすぎてしまう傾向があるので、授乳をコントロールしてあげましょう。
赤ちゃんが満腹中枢を感じるサインにも気を付けながら、与えるミルクや母乳の量を調節してくださいね。